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雑感~CALL売り証拠金急上昇(ボラティリティ・スキャン急騰のため)

雑感~CALL売り証拠金急上昇(ボラティリティ・スキャン急騰のため)


前夜のNYは、指標が予想より良かったことで反発、
再度高値を伺う動きとなっている。為替は、円の全面安。
昨日は、日経先物主導の不可解な上昇となったが、
円安と米株反発を、先取りしたのだろうか。

さて、CALL売り証拠金の急上昇により、売り手の買戻しが目立つ。
4Cの大外でさえ、2円3円とこの時期としては信じられない値段がついている。
今週からPSR(プライススキャンレンジ)は27万円から99万円に急上昇。
3/14の週の急変動は2週後から反映されるので、計算上仕方ないが、
OPトレーダーにとっては、PSRと同時に発表されるVS(ボラティリティスキャン)も、
極めて重要な意味を持つ。

決め方は、PSRと同じように、基準IVについて、
①過去4週の前日比IV変動幅、②過去24週の前日比IV変動幅、
を計算して、①の最大値と②の2番目を比較、大きい方を採用する。
今回であれば、3/14から3/15にかけてのIV変動幅(約30%)が採用された。

ここからが問題なのだが、
オプションの場合、16通りのシナリオ(1日後)が用意されていて、
その中で、最大損失となるシナリオが採用される。
CALL売りであれば、明日にかけて相場がPSR分上昇して、
VS分IVが上昇するというシナリオが最悪のケースとなる。
(大証HPに、参考になる資料が掲載されている。)

今回は、VSは4.2から30まで一気に上昇した。
大証HPに過去データも出ているのだが、このVS=30というのは、
リーマンショック時の20.3を上回るものだ。
この30%のIV変動を、BS式でのシミュレーションに入れるので、
大外のCALL証拠金が急上昇するのも無理はない。
(このあたりはEXCELで計算してみれば分かる。)
モノによっては、10倍にもなったであろう。

今後だが、3/14から3/15にかけてのIV変動幅30%は、
このまま急変動がないと仮定すれば、4週間で終わり、
その後は、②の2番目が採用されそうだ。
イメージでは15%程度まで低下。これが半年近く続くことになりそうだ。

残念ながら、証券会社のHPでは、
このあたりの忠告が不足しているように思える。
中には、岡三ONLINEのように、16通りのシナリオでVS計算例まで出して、
どれくらい証拠金が上昇するか示している例もあるのだが、
そのような証券会社は稀のようだ。


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by nkmrnkmr | 2011-03-30 09:36 | 雑感
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