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雑感~材料の整理...

雑感~材料の整理...

昨夜の欧米市場は反発したが、NYダウは引けにかけて上げ幅縮めた。
為替は、ユーロ円101円台、豪ドル77円台で大して反発せず。
商品は小幅反発も特に目立った動きなし。

米VIX指数は25.1%まで低下。
欧州債務不安は消えないものの、目先の経済指標はやや明るく、
国内事情だけで、年内に急落する可能性はほとんどない。
参加者は、次週のクリスマス休暇前でポジションを閉じる動き。
この時期にガチャガチャとポジションを振り回すのは、
12月末ベースの期間収益が思わしくないディーラーやファンドだけだろう。

欧州市場では、スペイン国債入札が好感された。
10年国債利回りでは、イタリア6.54%、スペイン5.44%と1%以上の差が出た。
データを見ると、1年前はイタリア4.51%、スペイン5.44%なので、
この1年でイタリアの信用が大きく落ちたことになる。
多少信用できる国ならば、国債の買い需要もあるということか。

中国株の下落が止まらない。
上海指数は、今年の安値を更新している。
不動産バブル阻止の引き締め→世界景気減速に備えた預金準備率引下げと、
金融政策は難しい局面に差し掛かっており、個人投資家の換金売りも止まらない。
人民元・国内株の売買が、外国人に完全自由化されれば、期待も持てるのだが。

来年度は、中東やロシアの政治情勢も不安を投げかけるかもしれない。
シリア、ロシアの大規模デモ等は、市場はほとんど無視しているが、
三菱UFJMS証券のF氏が指摘するように、イラン-イスラエルで戦闘が起きれば、
コモディティ価格が暴騰する危険もはらんでいる。
そうなれば、株価下落&商品急騰で世界景気は一気に減速してしまう。

それでも、メインシナリオは、3月までの南欧向け支援拡大(国債買い等、)、
先進国の一段の量的緩和から、3月末にかけての株価反発、ではあるのだが、
可能性は5割程度かもしれない。(要は、不確定要素が多いということ)
IV低下が著しい今週だが、年明けに向けて多少の波乱にも備えておきたい


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by nkmrnkmr | 2011-12-16 10:55 | 雑感
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