トレーダー事件簿(1)大塚家具の大混乱

父と娘の大喧嘩となった大塚家具は、
3月27日の株主総会で現社長の娘が勝つこととなった。
委任状争奪戦では、創業者である父親(オーナー側)が
交流のある株主の賛同も得て、有利との情報もあったが、
関係者以外の株主票では、多くが娘側に流れることになった。

オーナー側の敗着は、配当3倍(3年間)の表明だろう。
H26.12月期のEPS=25.53円と、前期比大幅減益。
ただでさえ2014.12期の業績が思わしくないのに、
EPSの3倍の120円の配当を出すとは、
正気の沙汰とは思えない。

これが3年続けば、自己資本は2割程度毀損してしまう。
そこまで、旧来手法に自信があるのか。
あるいは、勝ちたい一心からなのか。
少なくとも、機関投資家も唸らせる再建案が必要だったはず。
昔の手法に戻し、配当3倍では、誰もが不安に感じてしまう。

その点、社長側の出した中期経営計画は分かりやすい。
配当政策は、機関投資家に受けのいいDOEベース
(=自己資本配当率)で2%台前半というもの。

社外取締役候補も金融庁の出した
コーポレートガバナンスコードに適応性がある。
議決権行使助言会社のISS社が社長案に賛意を表明したが、
投資家は、会長案に不安を感じ、社長案に賛成するだろう。

恐らく、会長側は周囲に有能な参謀はいなかったのだろう。
社外取締役にも否定的だったことで、
周囲は昔からのイエスマンだらけだったか。
それに比べて、都銀出身の現社長には、
それなりの参謀連中がいたと思われる。

2015.12期業績予想は売上高55430百万円、
純利益90百万円と減収減益ではあるが、一応黒字の予想。
しかし、3月の売上は前年比で4割近く減少で、
上半期の予想も赤字となっている。

社長会見では、安堵感よりも厳しい表情が印象的だった。
今期大幅な下方修正となれば、来年度の総会も大変だ。
そのことが良く分かっているのだろう。
この1年間は気の休まる暇もなさそうだ。


<免責に関して>
当掲載内容には十分注意を払っておりますが、
内容の誤り及び情報に基づいて被ったいかなるトラブル、
損失、損害については、当方は一切の責任を負いません。
ご利用は、自己の責任において行われるものとし、
当方は一切の責任を負いません。
なお、掲載した情報は予告なく変更、中断、中止することがあります。
予めご了承ください。


にほんブログ村 先物取引ブログ 日経225オプションへ

にほんブログ村
[PR]
by nkmrnkmr | 2015-04-03 09:27 | 番外編
<< 雑感~米雇用統計悪化も底堅いか... 雑感~一時19000円割れも底... >>