<   2011年 07月 ( 20 )   > この月の画像一覧

第11章「2012年の混乱」(6)

第11章「2012年の混乱」(6)

今週は、予想外の米国債務問題で弱いスタートとなった。
あくまで政治問題に過ぎず、市場が大混乱することはなさそうだが、
春の高値付近まで戻していたこともあり、利食い売りに押された形だろう。
それより、月曜日夜の欧州市場で、イタリア・スペイン株が大幅安となり、
国債利回りが急反発したことの方が問題だ。
ギリシャの第2次支援が決まり、資金が大振る舞いされたことで、
株価は急反発したものの、将来に不安を残してしまった。
ギリシャも目先2-3年の資金繰りは大丈夫だが、
計画通り財政再建が成功する可能性は、皆無に近い。
「ラテン系は、耐えることが苦手だからな...」
アジアでは受けたNHKドラマ「おしん」は、
旧スペイン領のフィリピンでは、全く人気が出なかったらしい。
苦労を重ねて少しずつ這い上がるストーリーは、ラテン系民族には受けないようだ。
彼らが夢見るストーリーは、"貧乏で苦労を重ねたが、実は大金持ちの子供だと発覚、
ハッピーエンドで終わる"というもので、要は地道に努力することが嫌いなようだ。
ギリシャ人も似たようなものだろう。公務員が多く、税制も曖昧で、
例えばタクシー運転手の売上は(メーターから伝票も出ず)申告制のようだ。
このあたりは、勤勉なドイツ人からすると我慢ならず、
「なぜ俺たちの税金が、あんないい加減な連中につぎ込まれるんだ。」ということになる。
この債務負担の問題で、ドイツで予定されていた減税は、当面見送られることになった。

「どうも、この先安心できないな...」
火曜日夜に発表された米ケースシラー住宅指数は、大幅な下落となっている。
住宅価格が下げ止まらないと、FRBが取得した100兆円規模のMBSや、
GSE2社が抱える数百兆円のローン債権も危うくなる。
昔からアグレッシブな戦略を取る米国は、日本のようなセコい政策よりは、
QE3を実施して、インフレによる借金棒引き政策を採用する可能性が高い。
現在ではQE3に対して慎重論が大勢だが、
水面下では実現に向けて、相当突っ込んだ議論が交わされているだろう。
将来一段のドル安も見えているが、日銀単独の大規模介入はFRBの望むところだろう。
為替介入には、量的緩和効果がある。
「万一そうなれば...」一旦下落した日本株は、鋭角的に反発する可能性がある。
例えて言えば、一昨年の11月末や、昨年の10月末だろうか。
しかし、QE3が実施されると、巨額の投機資金が世界中の市場を大きく動かすことになる。
株価は上昇するとしても、商品価格や資源国通貨も大きく上昇させるのだろう。
「行き着く先は...」食料自給率の低い途上国は、
2008年のハイチのような大暴動に発展することになる。
投資資金の潤沢な富裕層は益々栄え、持たざる者は物価高騰から生活が一段と苦しくなる。
国家間の紛争や国際テロも確実に増加するだろう。
「だからと言って、米国は住宅価格の下落や高い失業率に、辛抱強く耐える国ではない。」
次期大統領選に備え、思い切った経済対策を採ってくるのだろう。

木曜日の株価は、前夜のNY市場の大幅安の影響もあり、日中に9900円を割り込んだ。
米国デフォルトの恐怖も囁かれているが、実際は政治問題に過ぎず、
米国債が叩き売られている訳でもない。
「ファンドの連中が動いているだけだろう...」と思われた。
大館からskypeがかかって来た。
「仕掛けっぽいですねえ。世界的に株は売られていますが、
 豪ドル等の資源国通貨はやけに強い。」
「俺もそう思う。本当にクラッシュが来るのなら、資源関係も全部売られるはずだ。」
「先月、ギリシャ問題で売りを仕掛けた連中は、結局全て買い戻しましたからね。
 その次に、イタリアやスペインを売ったが、これも買い戻さざるを得なかった。」
「そして今度は、米国という訳か。」
「まあ、そんなところでしょうが、今回もどこかで買い戻すしかないでしょう。」
「要は、タイミングだな。」
「一旦、政治決着したところで、思いっきりドテンの可能性もありそうですね。」
「そうなれば、戻り売り連中もまとめて踏み上げだ。」
東日本大震災以降は、日本市場では外資のシェアが一層高まった。
日経平均先物ではファンドが大半だ。
お陰で、少しでもトレンドが出ると、その先はオーバーシュートが付きものとなった。
GWの大台乗せ、先月の9300円割れ、今月初めの10200円、
いずれも直後に修正局面を迎えている。
「しかし、振り回されてばかりで、やりづらいですね。」
大館も、9500円から上の250円刻みのダイアゴナルとmini買いを、
大量に抱えていたようで、かなり振られたらしい。
「微損なので、大したことないですが...」

金曜日を迎えた。前夜の米国市場は、
寄付き後100ドル近く上げる場面もあったが、引けにかけて大きく売られた。
前日に2.6%下げたNASDAQはややプラスだが、依然として債務問題が重くのしかかる。
下院での共和党案は、上院で否決される見込みであり、
期限とされる8/2までに決着するのであろうか?
大館の言うには、「デフォルトと言われてますが、国債利回りは上がっていないんですよ。」
確かに、10年債は3%前後で推移している。
デフォルトしそうな国の国債利回りは、極端に上昇するのが通例だ。
現在では、ギリシャ国債がそれに該当する。
米10年国債相場は、とっつきづらいが、株、為替、いずれにも密接に関係する。
QE2が実施された昨年秋には、利回りが2.5%まで低下した。
その後、株価が上昇するにつれて、利回りも上昇し2-3月には3.5%を突破した。
これはドル高局面とも一致している。
株価がピークとなるGWの前あたりから、利回りは逆に低下し始め、
現在の3%レベルに至っている。これはドル安局面ともマッチする。
為替相場は、2国間の金利差の動きで説明できる部分が大きいため、
低い金利にへばりついている日本国債は置いて、
実は米国債利回りの動きが、ドル円相場に大きな影響を持つ。
米国では、配当利回りも高く、10年国債と株価の逆連動性が高い。
米国4-6月期決算発表が活況だが、債券が売られずに買われている状況は、
先行きに対して楽観視する向きは少ないと言うことだ。
「来年にかけて一波乱あるな...」
米債務問題が落ち着けば、相場は一旦反発した後踊り場を迎える。
そこが売り時だろう。

※本日で第三部を終了させていただきます。
次回は、年末頃の再開を予定しております。


<免責に関して>
当掲載内容には十分注意を払っておりますが、
内容の誤り及び情報に基づいて被ったいかなるトラブル、
損失、損害については、当方は一切の責任を負いません。
ご利用は、自己の責任において行われるものとし、
当方は一切の責任を負いません。
なお、掲載した情報は予告なく変更、中断、中止することがあります。
予めご了承ください。

にほんブログ村 先物取引ブログ 日経225オプションへ
にほんブログ村
[PR]
by nkmrnkmr | 2011-07-29 10:51 | オプション小説

雑感~米国市場の不安続く

雑感~米国市場の不安続く

昨夜の米国市場は大幅安。ハイテク企業の好決算から、
このところ相対的に底堅い動きとなっていたNASDAQも2.6%の大幅安。
ネットワーク大手ジェニパーNの弱気の見通しが伝わると、
ハイテク関連は総崩れとなり、同社株は20%の暴落となった。
昨夜発表の、耐久財受注やベージュブックも悪い内容。

欧州では、イタリア株が3%近くの大幅安で、
長期国債利回りは再び5.6%に乗せてきた。
ユーロ円は111円台に突入しており、とても南欧債務問題一段落とは言い難い。

日本でも決算発表目白押しだが、ジェニパーNを見る限り、
予想より悪い企業は、叩き売られそうな雰囲気。
逆に、予想通りの好決算でも、大方は織り込み済みか。

証券関係者の言う「夏以降のV字回復」も色あせて見える。
前提となる「米景気回復&ドル高」も既に危うい状態で、
多くの関係者が期待する年末11000円は、次第に遠くなってきた。

米VIXも22%乗せ。
債務問題がクリアされれば、株価は反発するのだろうが、
こじれるようだと、市場は一段と混乱しそう。

格下げ懸念や、今後の企業業績への不安もしばらく継続か。
次週の雇用統計あたりで、懸念が払拭されれば良いのだが...
急落対応は、8Pバタ、10Pプットバック-3×5(行使価格差500)など、
まだ十分組めるレベル。


<免責に関して>
当掲載内容には十分注意を払っておりますが、
内容の誤り及び情報に基づいて被ったいかなるトラブル、
損失、損害については、当方は一切の責任を負いません。
ご利用は、自己の責任において行われるものとし、
当方は一切の責任を負いません。
なお、掲載した情報は予告なく変更、中断、中止することがあります。
予めご了承ください。

にほんブログ村 先物取引ブログ 日経225オプションへ
にほんブログ村
[PR]
by nkmrnkmr | 2011-07-28 09:45 | 雑感

雑感~米国は不透明感増す

雑感~米国は不透明感増す

昨夜の米国は続落。債務問題が長引くのに加えて、
決算発表では、3M▼5.4%、USスチール▼8.3%、UPS▼3.3%と、
国際優良株が大きく売られる結果となった。

NASDAQは小幅下落に留まったが、
グローバル経済への不透明感が出た形であり、
こうなると、本日の日本株も苦しい。

本日は、10020円あたりは何度か突っかけたが、
介入への警戒もあるのか、下値では買い意欲も強いようだ。
日本でも、本日は主力株の決算が目白押し。

しかし、昨日の富士フィルムに見られるとおり、
予想より少しでも悪いと、売り圧力が強くなる。
決算をきっかけとした上昇にも、限度がありそう。

大台中心のボックス相場が続くが、
8月初旬にかけて材料も多く、滞留期間は長くないと見る。
米国VIX指数も20%超えで、債務問題が片付いて一段上昇するか、
景気失速懸念で大きく下落するか、どちらかだろう。
ある程度、振れに強い形にしておきたいが...


<免責に関して>
当掲載内容には十分注意を払っておりますが、
内容の誤り及び情報に基づいて被ったいかなるトラブル、
損失、損害については、当方は一切の責任を負いません。
ご利用は、自己の責任において行われるものとし、
当方は一切の責任を負いません。
なお、掲載した情報は予告なく変更、中断、中止することがあります。
予めご了承ください。

にほんブログ村 先物取引ブログ 日経225オプションへ
にほんブログ村
[PR]
by nkmrnkmr | 2011-07-27 10:31 | 雑感

雑感~南欧債務不安継続か

雑感~南欧債務不安継続か

昨夜の米国はSP500が0.56%安、NYダウ0.7%安と、
日本時間とさほど変わらないレベルで終了。
債務問題は、あくまでテクニカルの問題にすぎず、
共和党と妥協すれば、株価の反発が期待されるだけに、
売り手にとっては、安心できないところか。

欧州は、先週こそギリシャ支援の大盤振る舞いで、
株価は軒並み急反発したが、昨夜はイタリア・スペインが大幅安。
スペイン10Y債利回りは一時5.5%まで落ちたが、再度6%に乗せてきた。
どうやら、このまま順調に債務問題解決とは行かないようだ。
秋にかけて、一波乱を予想。

日本株は決算が出始めており、キャノンのように、
サプライチェーンの急回復から、上方修正を出した銘柄は急騰している。
自動車関係にも、期待する向きは多いようだ。

オプションでは、8C110の4000枚以上のBIDが目立つ。
新規買い、利食い、他とのスプレッド?かは分からないが。
call売りヘッジに、8C1075-8C110の1×-2レシオが丁度良いかも知れない。


<免責に関して>
当掲載内容には十分注意を払っておりますが、
内容の誤り及び情報に基づいて被ったいかなるトラブル、
損失、損害については、当方は一切の責任を負いません。
ご利用は、自己の責任において行われるものとし、
当方は一切の責任を負いません。
なお、掲載した情報は予告なく変更、中断、中止することがあります。
予めご了承ください。

にほんブログ村 先物取引ブログ 日経225オプションへ
にほんブログ村
[PR]
by nkmrnkmr | 2011-07-26 10:05 | 雑感

雑感~月曜朝から波乱含み

雑感~月曜朝から波乱含み

週末の米国市場は、キャタピラーの大幅下落からダウは下げたが、
NASDAQは大きく上昇、戻り高値も見えてきた。
一方、欧州は大幅高で始まったが、連日の大幅高の反動からか
引けにかけて売りに押された。イタリアは前日比マイナスで終了。

本日は、米債務引き上げ問題の難航で、10070円付近での攻防が続いている。
24日になっても共和党との交渉がまとまらず、(テクニカル的)デフォルト懸念が広がっている。
解決すれば一旦は買われるのだろうが、想定以上に長引く可能性も指摘され、
一時的な下落も一応考慮に入れる方が良いのか。

今週は、米国IT、ボーイング、アマゾン.com、フォード、エクソンモービル等の決算のほか、
日本企業の4-6月期決算発表も始まる。個別銘柄は、予想より良いか悪いかで振られる展開。
指標では、米国はケースシラー指数、消費者信頼感指数、ベージュブック、耐久財受注等、
日本では、6月鉱工業生産、新築住宅販売等、で特に日本の指標に期待する向きも多いようだ。

日曜日の日経では、今週は震災前水準を試すとの強気の記事も。
しかし、投信関係者のコメントには割り引きも必要だろう。
繰り返すが、投信関係者は万年強気筋が多い。
資産残高を増やし、信託報酬による収益向上が会社の目標なので、
その顧客獲得方針と反する相場観を述べる環境にはない。


<免責に関して>
当掲載内容には十分注意を払っておりますが、
内容の誤り及び情報に基づいて被ったいかなるトラブル、
損失、損害については、当方は一切の責任を負いません。
ご利用は、自己の責任において行われるものとし、
当方は一切の責任を負いません。
なお、掲載した情報は予告なく変更、中断、中止することがあります。
予めご了承ください。

にほんブログ村 先物取引ブログ 日経225オプションへ
にほんブログ村
[PR]
by nkmrnkmr | 2011-07-25 10:12 | 雑感

第11章「2012年の混乱」(5)

第11章「2012年の混乱」(5)

水曜日夜の欧州市場では、イタリア株、スペイン株が揃って3%の上昇を見せた。
今週の欧州首脳会議への期待もあるのだろうが、
実際は売りを仕掛けた連中が買い戻したのに違いない。
本日の国会では、原発被災者への賠償を一義的に国が負担すると、
民主党が自民党他に歩み寄った。その結果、東電株は70円以上の上昇。
東日本大震災後から急激に膨らんだ信用売り残は、一段と買い戻されることになったようだ。
ファンド、証券会社自己、個人等、売り手は様々だが、流れが変わったら決済する方が良い。
特に、資金に限りのある個人投資家はそうだろう。
ショートスクイーズが起こると、信じられない位置まで株価が上昇するケースもある。
理屈抜きの需給だけの世界に相場観を持ち込むと、碌な事がない。
木曜日は、狭い動きに終始した。
昼間に中国のPMIが発表されて、節目とされる50を割り込んだことで、
一時的に円高・株安に振れたものの、影響は限定的だった。
「中国の景気減速は、既にある程度織り込んでいるんだろう...」
コマツ株や為替の振れを見る限り、サプライズでもないらしい。
しかし、利上げ効果は着実に出ているようで、
不動産価格が目先のピークを迎えたのには違いない。
目端の利く中国人は、不動産の売却益で次なる投資先にシフトした。
石黒も、その金の一部が日本株に回っているとの情報を、何度か聞いたことがある。
アジアマネーが、日本株を買っているとの記事も出たが、
積極的な投資というより、利食った金の一部を回したに過ぎない。

「たまには、温泉でも行くか。」台北市内には、地下鉄で行ける北投温泉がある。
駅前から川に沿って温泉旅館が並ぶ風景は、日本そのものだが、
かつては日本軍の保養地だったらしい。
小奇麗な温泉博物館には、戦前の写真も多く並んでいる。
コンクリートでできた湯船は、プールのような大きさであった。
源泉は数種類あり、どこも基本は水着着用だが、中にはそうでない施設もある。
家族風呂が中心だが、価格は日本より遥かに安い。
加賀屋のような超高級路線もいくつかあるが、高級クラスでも一泊一部屋1万円程度。
”熱海大飯店”クラスの温泉宿なら5000円程度だが、外れもあるので高級クラスが良い。
ネットは有線・無線共使い放題が多いので、トレードには何の支障もない。
結局、ネットで予約した四つ☆のホテルにしたが、部屋付きの大きな風呂に温泉が引けて、
久しぶりにゆったりすることができた。
「今年の夏は、波乱含みだな...」
欧州不安がなければ、サプライチェーンの回復で、
日本株は10500円位までは上昇余地がありそうだったが、
南欧諸国の国債が叩き売られて、米中の景気に黄色の信号がともった。
それでも、米国QE2の恩恵が最も少なかった日本株には、
消去法的に、マネーがシフトされる可能性は残っている。
その意味では、外資系のレポートで見かける”日本株アウトパフォーム!”は、
下落率が他より低そうということで、石黒の見方に合うのかもしれない。
「しかし、どう考えても低成長の国だからなあ。」
指数は上昇しても、銘柄の格差は歴然とするはずだ。

木曜日の夜は、欧州首脳会議でギリシャ第2次支援がまとまり、連日の大幅高となった。
イタリア株は4%近くまで上昇、今月初旬近くまで戻してきた。
仲原に言わせると、「今回のイタリア騒動は、ヘッジファンドが売り崩したようなものですから。」
実際には、信用収縮は起こっていない。
昨年5月には、実際に銀行間金利まで上昇しており、
金融不安再燃との憶測から、株・商品・高金利通貨全てが売られていた。
「今のところ、一部のHFが動いただけか...」売り屋は、買い材料には敏感である。
昨夜の首脳会議では、予想以上の合意内容だったので、最後の買戻しに走ったのだろう。
「ここから10200円レベルを抜けきれるかどうかが、問題でしょうね。」
仲原とは、相場観が似通っている。
しかし、相場への思い込みは危ないので、できるだけ幅広く情報収集に努めていた。
といっても、証券会社の情報部門は万年強気であり、楽観的な相場観も多いので、
根拠に乏しいものは、排除するようにしている。
証券会社のストラテジストは、当たったかどうか結果が分かるだけに、厳しい職業でもある。
外れ続ければ誰も信用しなくなるし、社内のポジションも危うくなる。
その結果、トレンドフォローで無難な言い回しに終始する輩も増えてくる。
石黒が第一人者と思うのは、財閥系M証券のF氏で、
要所要所で確実に相場の動きを捉えている。
目先の動きでは、大手D証券のM氏か。
ネット系M証券のM氏は、昨年の夏に外したのが災いして、慎重になりすぎているようだ。

相場は、昨夜の欧米市場が大幅に上昇したことで、前場は10100円中心の膠着が続いた。
米国市場は4-6月期決算が活況で、ハイテク中心に上昇してきたが、
明け方のMS決算は予想以上に係わらず、時間外では伸び切れていない。
「既に、ハイテクの好決算は織り込み済みということか...」
それを、日本市場が敏感に反応しているのだろうか。
試しに作った8C1025-9C105ダイアゴナル+mini買い、は10250円まで放置で良さそうだ。
下は9800円を割り込めば、9C1025-10C105あたりにシフトする必要が出てくる。
PUT側では、さすがに8Pの減価が目立ってきた。
先週9800円まで下落した時に、一時盛り上がっていた7000円台は、いずれも3円以下。
9Pについても、同じような傾向になると予想された。
「9Pレシオでも作ってみるか...」
次週になれば、8Pのバタフライや幅の広い8Pレシオのヘッジ効果も効いてくるので、
多少積んでも問題なさそうだ。
7000円台の隣り合ったPレシオ3:-4ならば、1000円クラスの急落でも耐えられる。
しかし、メインはあくまでコール側であり、タイミングを見ては、
11250円以上の10月1:-2レシオを積み増していた。
後場になり、突然先物に大口買いが断続的に入り、10150円まで買われた。
今週は2度、午後に日銀介入の噂が出て、一瞬先物が買われる場面もあった。
「売り手の方が、怖がっているのか...」
3度も起こるということは、短期筋は売り手が多いのだろう。
「とすれば、来週は10250円程度まで見ておくか...」


<免責に関して>
当掲載内容には十分注意を払っておりますが、
内容の誤り及び情報に基づいて被ったいかなるトラブル、
損失、損害については、当方は一切の責任を負いません。
ご利用は、自己の責任において行われるものとし、
当方は一切の責任を負いません。
なお、掲載した情報は予告なく変更、中断、中止することがあります。
予めご了承ください。

にほんブログ村 先物取引ブログ 日経225オプションへ
にほんブログ村
[PR]
by nkmrnkmr | 2011-07-22 14:33 | オプション小説

雑感~上値重そう

雑感~上値重そう

昨夜は、南欧株は大きく上昇、ユーロも反発。
欧州首脳会議への期待もあるようで、南欧のCDSもやや低下。
米国では、アップル等好決算にもかかわらず、債務問題の懸念で綱引き状態。
米国債務問題は、あくまで政治問題と見ているのだが...

昨日、本日とやけに上値が重い。
もちろん円高も大きいのだが、指摘されているのは機関投資家の戻り売り。
3月震災後は、売りが一時中断したようだが、
さすがに大台まで戻ると、徐々に売り圧力が大きくなるようだ。

証券会社のレポートを見ると、相変わらずの強気だ。
GS、野村、大和...
根拠は、大震災後の業績V字回復、米国経済回復、中国の再度の成長軌道...
もちろん、ユーロ債務問題や、日本の増税、米国不動産価格下落等の
悪影響がなければ、という前提付きである。

「皆が強気だから、急いで株を買おう」「コール売りは買い戻そう」
と考えるタイプは、多分相場には向かないのだろう。
バブルの頃、業者に踊らされて株や土地を買ったのと同じだ。
競馬新聞で、上から下まで印が付いているのを見て、
上位人気を全て買ってしまう人も、同じようなものか。

証券に限らず、手数料で成り立つビジネスは、常にテーマを提供し続ける必要がある。
「相場は膠着ですから、しばらく様子を見ましょう」といった情報を出し続けていれば、
業績にうるさい会社では、確実に首になるだろう。

モデルポートフォリオや推奨銘柄のパッケージでも、
とにかくベンチマーク(TOPIX)よりパフォーマンスが上であれば、確実に評価される。
「日本株がアウトパフォーム」でも、(相場急落時)外株より下落率が低ければ評価される。
情報は、とにかく出し続けることが求められる。


<免責に関して>
当掲載内容には十分注意を払っておりますが、
内容の誤り及び情報に基づいて被ったいかなるトラブル、
損失、損害については、当方は一切の責任を負いません。
ご利用は、自己の責任において行われるものとし、
当方は一切の責任を負いません。
なお、掲載した情報は予告なく変更、中断、中止することがあります。
予めご了承ください。

にほんブログ村 先物取引ブログ 日経225オプションへ
にほんブログ村
[PR]
by nkmrnkmr | 2011-07-21 10:27 | 雑感

雑感~材料交錯だが、クロス円強い

雑感~材料交錯だが、クロス円強い

昨夜は、米国が200ドルを越える大幅上昇。
ES時間、欧州株は既に高かったが、今日も欧州は高く始まることになる。
買い材料は、米国ハイテク企業の決算だが、
一方でGS等金融の決算は悪く、住宅ローン問題をいまだに引きずっている。

昨日の欧州株上昇はやや意外だったのだが、材料では特に強力なものはない。
”IBM好決算”のコメントもあったが、既に日本時間に出ていた。
要は、HFあたりの買い戻しが主導だったのだろう。

本日は、大台超えて上値はやや重そうだが、
NZD中心にクロス円がやけに高く、リスク選好の流れ。
現物は、ファナックが4%近く上昇して高値更新、ソフトバンクも3%の大幅上昇。
売り材料が出ない限り、日中は堅調な地合となりそうだ。

この程度の上昇なら、IVは低下方向。
上値限定ならば、外側callの16%後半を売りたい。
米国債務問題が解決に向かえば、もう少し行きそうだが、
世界経済は課題山積で、サマーラリーは起こらないと見る。

南欧は、国債利回りを見る限りどうしようもない状態。
ギリシャ2年債は37%、ポルトガル2年債も19%まで上昇している。
解決には程遠く、再燃することが必至か。


<免責に関して>
当掲載内容には十分注意を払っておりますが、
内容の誤り及び情報に基づいて被ったいかなるトラブル、
損失、損害については、当方は一切の責任を負いません。
ご利用は、自己の責任において行われるものとし、
当方は一切の責任を負いません。
なお、掲載した情報は予告なく変更、中断、中止することがあります。
予めご了承ください。

にほんブログ村 先物取引ブログ 日経225オプションへ
にほんブログ村
[PR]
by nkmrnkmr | 2011-07-20 10:21 | 雑感

雑感~本日は意外に強い印象

雑感~本日は意外に強い印象

昨夜は欧州株が大幅安。
ターゲットはイタリアで、昨日は3%安い。
既に、昨年5月の安値を割り込んでいる。

南欧の国債利回りも、イタリア10年債5.85%、
スペイン10年債6.3%と高値を更新してきた。
ギリシャでは2年債24.5%、10年債17.69%。
ポルトガルは2年債19.5%、10年債14.09%と
資金繰り不安に陥ると、短期の方が上昇する。
このレートは、破綻寸前の企業の社債と同じようなものだ。

マネー収縮となれば一大事だが、HFの売り崩しが主な要因であり、
今のところ、銀行間のレートには及んでいない。
LIBOR、短期金利先物など、確認する方法はいくらでもある。

本日は、意外に強い印象。
先週の野村に続き、本日付のGSレポートでも、
日本株に対して、強気の見方を打ち出している。
根拠は、震災後の業績回復、国会でのエネルギー関連法案への期待等...

前回、10200円レベルまで買われた時には、
ギリシャ問題一服や、米国経済指標下げ止まりへの期待が大きかったが、
今とは状況が異なるので、一気に駆け上がることも考えづらい。

米4-6月期決算も活況を迎えるが、大台挟んだ神経質な動きが続きそう。
欧州情勢が極端に悪化しない限り、大外8月PUTはジリ安か。
このレベルなら、まだレシオで行けそうだが...


<免責に関して>
当掲載内容には十分注意を払っておりますが、
内容の誤り及び情報に基づいて被ったいかなるトラブル、
損失、損害については、当方は一切の責任を負いません。
ご利用は、自己の責任において行われるものとし、
当方は一切の責任を負いません。
なお、掲載した情報は予告なく変更、中断、中止することがあります。
予めご了承ください。

にほんブログ村 先物取引ブログ 日経225オプションへ
にほんブログ村
[PR]
by nkmrnkmr | 2011-07-19 09:44 | 雑感

第11章「2012年の混乱」(4)

第11章「2012年の混乱」(4)

注目された先週末の米雇用統計は、予想より遥かに悪く、
為替相場は1円近く円高に振れたが、株式市場はさほどの影響を受けなかった。
しかし、翌営業日の月曜夜に、まさかのユーロ信用不安再燃が起こり、
株式、ユーロは大きく売られた。
ユーロの株式IV指数は27%レベルまで上昇したが、
米VIX指数や日経IVは懸念するほどでもなく、市場はどこか安心しきっていたようだ。
「しかし、昨年の5/6や今年の3/11夜間でも大して織り込まなかったからな...」
石黒の経験では、下落の第一波ではIVはさほど反応しない。
むしろ、その後の2度目の急落で、大きく反応する傾向がある。
今回もそうなのかどうかは、今の段階では判断が付きかねた。
「万一のために、軽めのプットバックでも組んでみるか。」
選択が難しいが、10月の外側の10P90-P85で配分は-3:5とした。
大幅下落が来ればもちろん歓迎だが、仮に相場が反発しても、損益にはあまり影響しない。
ジリ安が敵となるが、さすがに9000円近くまで下がって、
IVが上昇しないことはないだろう。
一方で、8Pは依然として値持ちが良い。
そこで、8000以下のプットレシオを何本か組んだ。
もちろん、急落による損失は避けるべきなので、1000円安・IV+25%のシミュレーションで、
少なくとも、100万円程度は利益が出るように調整した。
10Pバックは、8Pや9Pの値持ちの良さからすると、そう簡単に値が悪化しないだろう。
石黒はコールを専門にしてきたのだが、
今のPSR600円・VS16%では、どうしてもコール売りの証拠金が高く出てしまう。

火曜日のESは、欧州株の大幅続落で始まった。
イタリア株は前夜の4%安に続き、更に4%安まで売られていた。
市場では、短期国債入札に関するデマも流れたらしい。
ギリシャで緊縮財政法案が通過した後、117円台まで買い戻されたユーロ円は、
一気に110円を割り込んでいる。裏では、ヘッジファンドが暗躍しているようだ。
彼らの収入は、ハイウォーターマーク制度による成功報酬だ。
ファンド価格が最高値を更新すれば、その20%が報酬として払われる。
ギリシャ問題では、ユーロ売り、株売りのポジションは、最終的に踏みあげられた。
懲りない一部のファンドが、南欧国債売り(CDS買い)、
ユーロ売りで再び仕掛けた可能性がある。
為替を仕掛けた時間帯は、火曜日夕方、水曜日早朝と参加者が少ない時間帯である。
これは、大震災後の日本時間早朝、ドル円が80円から76円まで、
一気に売り崩された時と同じでだ。
日本人のFXポジション(外貨買い)は、大抵のロスカットが大台割れに置いてある。
「それを目指した、ロスカット狩りだろう。」
人が良くて素直な日本人は、アングロサクソン流の金融ビジネスの熟練者から見ると、
いいカモなのだろう。日本人は逆張り好きが多いが、
米国は買い乗せ・売り乗せで利益を積み上げるトレーダーも多い。
米株が一方向に動く傾向があるのは、そのような参加者の性格による面もあるらしい。
個別株では、大量に空売りしているファンドがターゲットにされて、
事情を知ったその他大勢のファンドから、ショートスクイーズを食らった事例もある。

そんな踏み上げ相場では、大口の売り手が買い戻した時点で、ゲームオーバーとなる。
目的を果たした連中は、売り手が買い戻したという情報を得ると、
手持ちの買い玉を全て売って、文字通り終了である。
そのあたりは、米国のファンドに勤めた連中の書いた文献を読むと分りやすい。
「ヘッジ・ホッグ」が代表作だろうか。
この本には、ファンドマネージャーが陥りやすい罠についても書かれてある。
特に、気をつけたいのは、最初の取引から成功が続くと慢心してしまい、
ガードも緩くなって、その内大きな損失を出すパターンだ。
場合によっては一発退場のケースもあり、
オプション・トレーダーは特に気をつける必要があるだろう。
常に注意を怠らず、何が起こっても死なないように、ポジションを調整することが重要か。
最近の例では、7月SQにかけての上昇があげられる。
先物やコール売りを踏み上げられた参加者も多そうだ。
「ロスカット等考えずに、相場観でポジションを持つと、
 切りづらくなって損失が膨らむケースが多いですからね。」と仲原から聞いたことがあった。
初級者は、つい希望的観測で相場を見てしまう。
コール売りが踏み上げられても、「その内、下がるだろう。」「もう少し、我慢しよう。」
等と軽く考えてしまうようだ。
資金が無限大なら、それでも良いのだろうが、
普通の個人投資家は資金にも限度があり、一定以上の損失は致命傷にもなる。
たまたま勝ち続けると、なおのこと始末が悪い。
「自分には、才能があるはずだ。」との意識を持ってしまう。

相場は、10000円の大台手前で膠着している。
今週は、南欧ショックで一時的に9800円まで急落したが、
仕掛けたヘッジファンド勢がユーロやイタリア株を買い戻したようで、
週末にかけて、戻りを試す動きとなった。
問題は、バーナンキがQE3に言及したことで、様々な憶測を呼んでいる。
間違いないのは、南欧ショックが現実に起これば、
FRBは、間違いなくQE3を実施するということだ。
インフレが落ち着いていることが必要条件だが、
元々ファンド勢が商品先物を吊り上げたのが原因でもあるので、
信用不安がマネーの急激な縮小をにつながると、ほぼ間違いなく商品価格は暴落する。
QE3が起こればどうなるか?
株価や商品価格は急反発するだろう。
しかし、ドル安になり日本株にはマイナスに働く。
昨年夏のイメージである。
ただし、日銀が量的緩和で追従すると、日本株は急反発が予想される。
これも、昨年秋と同様だろう。
「イタリアやスペインは、本当におかしくなるのだろうか?」
誰もが持つ疑問なのだが、国債利回りを見ると、
最上位の独債とのスプレッドは確実に上昇してきている。
国名 2年債 5年 10年
独 1.24% 1.88% 2.34%
仏 1.36% 2.39% 3.28% 
伊 4.05% 4.80% 5.50%
スペイン 3.98% 4.80% 5.50%
ポルトガル 16.83 16.19 13.74
ギリシャ 29.89 25.54 16.61


<免責に関して>
当掲載内容には十分注意を払っておりますが、
内容の誤り及び情報に基づいて被ったいかなるトラブル、
損失、損害については、当方は一切の責任を負いません。
ご利用は、自己の責任において行われるものとし、
当方は一切の責任を負いません。
なお、掲載した情報は予告なく変更、中断、中止することがあります。
予めご了承ください。

にほんブログ村 先物取引ブログ 日経225オプションへ
にほんブログ村
[PR]
by nkmrnkmr | 2011-07-15 10:20 | オプション小説